悠久の車輪

■メーカー…スクウェア・エニックス
■ゲームジャンル…カードゲーム(リアルタイムストラテジー)
■基盤…TypeX2

レポート(きんばりぃさん)
2007/06/02記載
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AAA同様に秋葉原HEYにてロケテを行っておりました。
午前中は行列が少なかったのでロケテに参加、チュートリアルだけとりあえずプレイしてきました。

とりあえず前半はゲーム内容について書きつづります。

★ジャンルとしては既出三作(三国志大戦,GCB,AAA)と同様に盤面上のカードでユニットを動かすタイプのストラテジーゲーム。
カードのサイズは三国志大戦,GCBと全く同じ厚紙製。

★筐体のベースはAAAと同様の上下2画面式。ただしボタンの配置が右側2個ではなく、下画面を挟んで左右1個づつ。
誤爆はしにくいが"極めて重要な操作"が左右ボタン同時押しにアサインされており、
カードを操作する手を離さないと押せない実に"非礼極まりない"仕様。ポプンじゃあるまいし…

★基本システムは自陣側(手前半分)に全ユニットを初期配置してスタートする三国志大戦と同じ方式。
ユニット同士の戦闘も三国志大戦と全く同じ理屈の三すくみ方式。
ユニットごとに攻撃力アップ、強制前進、自己回復などのアビリティ(=計略)を持つ事も含めて、
三国志大戦とかなり共通点が多いが現時点では柵、伏兵といった要素は見あたらず。
ただし、裏面テキストに関連キャラ名が記載されており、GCBのようにキャラ相性によるボーナス・ペナルティがあるようなシステムを匂わせている…が実装されているのかは未確認。

★ゲームの勝敗条件は召喚士(=プレイヤー)を攻撃して倒すこと。
召喚士のくせに移動は全く出来ず固定物。
見た目もフードローブを被り、顔の見えない無個性で不気味な人影。

★ただし、召喚士に有効打を与えるにはユニットで攻撃するのではなく、ユニットを移動させて盤面上に「エレメント」を配置(右側の赤ボタン)させて魔法陣を作成し、ゲージを溜めて召喚獣を召喚することになる。
この召喚獣の召喚操作が左右両ボタン同時押しになる。
召喚獣は召喚したら勝手に相手召喚士に向かっていき、接触すると攻撃を加える。
召喚時、攻撃時に上画面全面で召喚中が一杯に映し出される。

★出来る限り戦線を押し上げ、前方にエレメントを配置して相手近くに召喚獣を出して攻め、逆に相手のエレメントを破壊して前線を下げさせるのがこのゲームの流れになる…らしい。

★上画面のカメラ視点がテキトーにユニットを選んで写してるようにしか思えない。
敵撃破・戦闘不能キャラ発生、エレメント生成・破壊などのイベントに追従しないので上画面は召喚獣の演出、ゲージ確認以外存在意義なし…
(ゲージについては下画面にも一部表示されるのでなおさら必然性薄。)

★ユニットには所属国家があるが少数勢力ボーナス等については未実装っぽい。
人間中心の「神聖帝国アルカディア」とエルフ中心の「シルヴァランド」の二国はカードの絵柄的にも人気が出そうだが
ゴブリン中心の「巨人山脈グランガイア」は絵柄的に好みが分かれそう…というより絵柄人気で確実に無視されかねない予感(--;
(キャラも1体ずつきちんとポリゴンモデル化されてる模様。ここだけはエラい気合い入ってる。)
説明書には他にも3国家があり、計6国あるような記載が「物語」部分にだけ記載されている…
残り3国家は敵?それとも6国中最大3国しか投入できない制約?
いずれにしても説明が不十分。

…と現時点ではツッコミ所満載、完成度は非常に低いと言わざるを得ません。

以下、一部不愉快・批判的・ダーティな表現を含みますので、その手の文を読みたくない方はブラウザの戻るボタンを押下してください。お願いいたします。(以下空白20行)



















★このゲームのメーカー(ブランド)は「スクウェア・エニックス」です。
(その割にスタータ箱記載の公式サイトURLはタイトー側になってますが。現時点では当該サイト上に情報掲載なし。)
同資本傘下の「タイトー」ブランドで出さず、なおかつAAAをリリースしてまだ間もないタイミングで同種カテゴリのゲームを出そうとする辺り、何やらキナ臭さも感じますし空気嫁ヴォケ!!と罵りたくもなります。
スクエニタイトーグループ内部の政治的な対立でもあるのでしょうか?
おまけに、ユニットのポリゴンモデルだけやけにキレイに作ってシステムは半分パクリ、TCGとしての魅力も筐体の造りも細部の練り込みが全然ダメという内容で、無理矢理スクエニブランドをアーケードに押し込もうとしているこの厚かましさは正直、怒りを通り越して呆れるしかありません。
タイミング的にもブランドイメージ的にも、正直歓迎できません。


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