燃えシュー特別寄稿・
違いのわかるオメガファイター
株式会社INH代表取締役・池田稔さん)




僕も藤野社長も大好きなオメガファイターは、今は無きUPLという会社が作ったマイナーだけど、色々が革新的な縦シュー。
どの辺が革新的かというと
まず、

・近接倍率ボーナス
リスクリターンがこれほどわかりやすいシステムはなく、ゲージ上昇によるご褒美も用意してあるところが秀逸!
KOFスカイステージやエクスジール3号機もおんなじシステムです。

・スローボム
リスクの高いボーナスシステムを初心者へチャレンジさせる導線がこれ。
これなら俺でもできるかも?と思わせるところがポイントです、
普通こんなの思いつきません、
ありえねえ!
因みにエスプガルーダの覚醒システムもこれが元ネタのはず。



更に演出も凄い!!
気が付きました?

このゲームの各ステージ道中は巨大な戦艦のパーツなんですよお!!
なんてカッコイイんだ。
そしてそしてエンディングも凄い!!
はっきり言ってゲーム史に残る名演出です。
シューティングファンなら見ないで死ねるか!

BGMもエンディングとネームエントリーが地続きになっています。
散々聞いているはずのネームエントリー曲が泣ける名曲に聞こえるはずです。

1ループ全部聞いてみてくれ!
金に物を言わせてでも確認して欲しい!!



更に更に、この基板にはスペシャルバージョンという敵を倒すだけでゲージが上昇する、別バージョンが存在します
20何万も出してブラックレーベルとかSPバージョンとかもう1回買う必要なし!!
テストで設定するだけ!!なんて良心的なんだ!!
いまじゃ絶対ありえねぇ!!!

更に更にマニアックな話をするとこのゲームは業務用ゲームが16bitに完全に移行している89年製なのに8bit基板で制御されています。
これだけ色々詰め込んでんのに!
どうやってんだ?
絶対ありえねえ!

因みにPCエンジン、メガドライブ、X68Kで移植が出るはずだったのに
どれも再現不可能!という理由で開発中止になった!
ありえねええ!!


・・・といくつもの「革新性」と「ありえねぇ!」が重なる、このゲーム。
全ては必然だったりする・・・そりゃそうだ、
開発者が元タイトーで、あのヴォルフィードやバブルボブルやレインボーアイランドやハレーズコメットを作った天才クリエイター、
故MTJさんですもんね、
納得だ。

MTJ氏は2009年の暮れに残念ながら亡くなってしまわれましたが、もし生きていれば、福岡の地でスコアアタック大会が行われている事を知ったら、絶対に遊びに来てだろうなァ・・・と思います。



オメガファイター、マイナーだけど、いまじゃゲームセンターでしか遊ぶことのできない、貴重で大事なシューティングゲーム。
天才MTJ氏の忘れ形見!

今日のイベントで、オメガファイターが
「皆さんの俺的名作ゲーム!」のひとつになることを
心より願う!

以上!!

池田@INH




株式会社INH取締役・高田馬場ゲーセン・ミカド等でお馴染み。
アーケードゲーム、特にシューティングゲームの造詣に深く、プレイヤーだけでなく、業界筋からもファンが多い。
独特の発想力によるゲームイベントを次々と打ち出す、正に「アーケードゲーム界のカリスマ」。

<特報!>
そんな池田さんが有名プレイヤーを引き連れ、6月19日、福岡に緊急集結!
詳細はこちら!

他のイベントはこちら↓
噎(む)せるほどアイレムシューティング2010
(2010年6月26日・27日(土・日)開催)
高田馬場ゲーセン・ミカド内)
アイレムシューティングならびにRタイプオマージュ作品を噎せるほど稼動します。
アイレムシューティングの初心者講習会も開催予定。

また、先日「シューティング ラブ。200Xサントラ」も発売されました。
(2010年5月13日発売・3,150円(税込))

「燃えシュー」上では、協賛品のご提供からイベントのアドバイスを頂いたりと、多方面にてご協力を頂いております。


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