燃えシュー特別寄稿・
違いのわかるバイパーフェイズ1
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(Written by 株式会社INH代表取締役・池田稔さん)



【「セイブ開発」とは?】

バイパーフェイズワンを語るには、まずセイブ開発というメーカーから説明しないと!
有限会社セイブ開発は1990年シューティングゲーム界のデファクトスタンダード『雷電』をリリースし、
以降ヒット作品を連発、90年台初頭のゲームセンターのインカムを支えた偉大なメーカーです。


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※以前に僕が書いた公式記事です、よかったら読んでね!

■雷電(1990)紹介記事
■雷電II(1993)紹介記事
■雷電DX(1994)紹介記事
■セイブ開発濱田社長インタビュー
XBOX360版「雷電IV」blogより」

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シューティングファンにはあまり知られていないですが、セイブ開発は90年台初頭、大手メーカーが「大作主義」「マシンの大型化」に力を入れる一方で、

『セイブカップサッカー』(スポーツ)
『ZEROチーム』(ベルトアクション)
『E雀シリーズ』(麻雀)

などなど次々と多様なジャンルのテーブルタイプ(汎用筐体用)ビデオゲーム基板をリリース。
どの作品も導入ロケーションで高インカムを叩き出し、ユーザーの話題性よりも、ロケーション現場の口コミでジワジワと基板の販売枚数を伸ばしていき、気が付けばどのタイトルも1年で万単位の販売枚数を叩き出しました。

その成功の要因は、セイブ開発のゲーム開発スタンス、企業体質に依存します。
代表の濱田社長も当時から今に至るまで常々、

「俺らが開発してるのは作品ではなく、製品だ」

と語っているように、セイブ開発スタッフは、開発したゲームの「プレイ時間」「操作性」「バランス」といった「調整」に時間を掛けることで有名なメーカーであり、インカムに対する意識も大手に引けをとらないレベルで高かったのです。

1995年、そんなセイブ開発が遂に新たなステージに進むべく、汎用マザーボード(ソフト交換可能な安価にロケーションにゲームを供給するシステム基板のこと)SPIシステムの開発に着手、その対応ソフト第一弾としてリリースされたのが、今回のイベントの題材『バイパーフェイズ1』です。



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